2011-12-07

庭の千草も虫の音も

12月4日、サントリーホールブルーローズにて「庭の千草も虫の音も」と題した演奏会を主催いたしました。大勢のお客様においでいただきまして、本当にありがとうございました。

なつかしい日本の唱歌・童謡コンサートの第2回。出演してくださったのは、ソプラノ・駒井ゆり子さん、フルート・西田紀子さん、ヴィオラ・岡さおりさん、チェロ・小川和久さん、ピアノ・仲田純也さん。楽しいアンサンブルで、素晴らしい演奏を聴かせてくださいませした。

プログラムは初期の文部省唱歌から昭和初期の童謡。お客様の中には、「全曲よく知っている!」という方もたくさんいらっしゃいました。私は今年も司会に立たせていただきましたが、みなさんのあたたかな笑顔を舞台から拝見させていただきました。お客様と一緒に歌う場面では、会場いっぱいに広がる美しい歌声に、びっくり!

今回も編曲はすべて父・加藤邦宏。メンバーひとりひとりのテクニックを、容赦なく(笑)引き出す編曲でした。遊び心のある編曲に、お客様が笑ってくださるのも嬉しい瞬間でした。チェロの小川さんによる「靴が鳴る」の変奏曲は圧巻でした。

お客様のお声から:「日頃どうということないと思っていた童謡が、ゆり子さんが歌うととっても素敵な歌に聴こえてくるので不思議です。」「アットホームな雰囲気でありながら、一流のみなさまのとても贅沢な演奏を聞くことができて、心が温かくなりました。」「何十年か振りで、心を籠めて大きな声で歌うことが出来ました。」

第3回は「歌を忘れたカナリア」というタイトルで、来年の12月9日(日)午後2時開演です。お昼間の公演になりますので、ぜひお出かけくださいませ。もうチケットのご予約をいただいております!

(写真撮影:桑山佳佑)

2011-10-22

ほのぼのコンサート 2011

牛久にある井上内科クリニックさんのロビーで、今年も開催された「ほのぼのコンサート」。今回で5回目になりました。いつもお世話になっているソプラノ・山口佳子さんと、牛久へ行ってまいりました。

実はこの日は、台風で関東の交通圏が完全にストップした日でした。それでも、嵐の中、クリニックに通院しておられる患者さんが集まってくださって、無事にコンサートが始まりました。コンサートって、お天気が悪い日ほど、楽しかったりするんですよね(雨女のプロデューサーの体験より)。

この「ほのぼのコンサート」、90%はお客様と一緒に歌います。「歌ってもっと健康になろう!」という趣旨です。ですので、佳子さんの指導のもと行われる呼吸の練習から、皆さん真剣。リピーターの方もおられるせいか、今年はさらにいい声が聞こえた気がします。

皆さんと一緒に、1時間弱、秋の唱歌や童謡、ふるさとを思う懐かしい歌をたくさん歌いました。そして佳子さんがソロで歌ってくださったのは、「涙そうそう」。クラシックの歌手なのに、マイクを持ってデビューできそうな唄い回しにびっくり。とても上品だけれど情感たっぷりで、ピアノを弾きながら、私までほろっとしてしまいました。

笑顔がすてきな院長先生(佳子さんの左)と、親切なスタッフのみなさん。そして、クリニックの経営をしておられる井上正幸さん(後列左端)。理知的な経営とあたたかい雰囲気が共存しています。地域のコミュニティづくりを率先して行っていらっしゃる理想的なクリニックだなあと、毎年思います。

2011-09-20

クリスマスレクチャー 無事終了!

9月18日、今年のクリスマスレクチャーin Japan が無事に行われました。大勢の親子連れの方々においでいただき、本当にありがとうございました。本番中、私は舞台のスクリーン裏に隠れていたのですが、お客様の笑い声がさざなみのように届いてくるのが心地よかったです。ときどき袖から客席を覗いて、子供たちの熱い眼差しに、感激。そして、講師のマークが、なんでもない木材一つで会場を大いに盛り上げる話術に感嘆していました。
今回の会場は、歴史的な建造物・安田講堂でしたので、とにかく現場でのリハーサル~本番~片づけまで、ドキドキしっぱなし。安田講堂で、火を使い、水を使い、水銀を使い、バスケット選手がシュートをして、チアリーダーが人間ピラミッドを作る・・・なんて、もう前代未聞のことだったと思います。東京大学の皆様に、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

今回のテーマは「材料科学」でした。基礎的な化学の話もありましたが、主に紹介されるのは、最先端の話題。準備段階で、ゲストを探し、物を集めながら、今回はつくづく感じました。「身の周りでこんなにお世話になっているものの中にに、科学技術の粋があるんだ」と。特に、繊維・プラスチック・金属など、その研究開発に情熱をささげている方々がいて、たくさんのプロジェクトXがあってこそ、今、私達は快適な生活ができるのだなあ・・・と思いました。そして、日本の技術ってすごいんだな、と。

それから、今年は学生のボランティアスタッフさんが、20人以上参加してくださいました! 東京大学・東京工業大学・ICU・東京理科大学の理系修士の院生さんたちが中心でした。みんなエリートさんたちなので、話がはやい。行動も迅速。おまけに人柄の素敵な方たちばかり。こんな風に「自分で考えて、仲間とともに解決できる」若い学生さんたちが大勢いるんだから、日本は大丈夫だと思いました。

ご協力くださったすべての方々に感謝です。最後まで一滴も水銀をこぼさなかったアシスタントのAndyにも心から感謝(笑)。

2011-08-16

「理系なお姉さん」の本が書店に!

ついに発売されました! それも、なんと帯に載せていただきました! オンラインで掲載されていた「理系なお姉さんはアリですか?」が、ついに書籍化。TV等でも大活躍のサイエンスコミュニケーター・内田麻理香さんにインタビューしていただいた内容が、20ページにわたって掲載されています。人気の漫画家・高世えり子さんに描いていただいた似顔絵つき。全国の書店の「理工書」の棚にあります。もしない場合は、ぜひご注文いただけると幸いです! amazonでもお求めいただけます。

2011-08-07

クリスマスレクチャー 制作スタッフから

英国科学実験講座(クリスマス・レクチャー)2011の準備がとても楽しく進んでいます。舞台制作スタッフによるfacebookページができました。このブログの右側にもストリームが表示されています。

これから制作の裏側など、少しずつ発信していく予定です。アカウントをお持ちでない方もご覧いただけます。アカウントをお持ちの方は、ぜひページ上部の「いいね!」を押していただけると幸いです。

2011-07-28

クリスマス・レクチャー 2011

今年もいよいよ舞台制作の作業が本格的に始まりました。クリスマス・レクチャー in日本! 9月18日(日)に、かの有名な東大・安田講堂で行われます。

今回のタイトルは「物質の不思議」。テーマは材料化学、講師はロンドン大・キングス・カレッジのミオドニック教授です。思わず目を見張るような物質がいろいろ登場します。高校化学の教科書で読んだことが、いくつも「実演」されるので、私も今から楽しみです。

理科大好きの小学生も、理科は苦手という親御さんも、きっとお楽しみいただけると思います。世界は面白いモノで満ちているな、と感じられますよ。下記のサイトから、ぜひお申込みください!

第22回英国科学実験講座 クリスマス・レクチャー2011

2011-06-13

種まきを拝見

6月7日、つくばにある農業生物資源研究所を見学させていただきました。広い敷地内に、いろいろな畑や興味深い施設がたくさん。ガラス張りの温室の中にに白衣の研究者を見つけると、「おお、かっこいい!」と思ってしまう、ミーハーな私。天井までずらりと種が並んだ「ジーンバンクは、まるでSF映画のようで、大興奮してしまいました。

ちょうどこの日は、組換えトウモロコシ&ダイズの実験圃場の種まきの日。朝からお邪魔して、作業を拝見しました。そもそも「農作業」というものをほどんど見たことがない私は、技術員さんたちの落ち着いた動きを、思わず凝視。カビと戦い、カラスや小動物と戦い、植物の病気と戦う・・・農作業は地道で大変なのだなあと、純粋に思いました。

組換え作物のメリットのひとつは、「使う農薬が減らせることですが、私はこの日まで、実際に農薬のにおいすら嗅いだことがなかったことに気づきました。百聞は一見にしかず。作物を育てるのに、どれだけの努力が払われているのか、垣間見る思いでした。私が拝見したのは、長い道のりのほんの一コマでしたが、ただ議論するだけでなく、現場を見ることの大事さを痛感しました。

技術員さんに「一番大変な作業は?」と尋ねたら、「ないなぁ」と明るい笑顔で答えてくださいました。「まあ、種まきと収穫が、醍醐味だな」とのこと。一番良いところを見せていただいて、ありがとうございました!

2011-04-22

そよ風の話

4月21日、カワイ表参道コンサートサロン・パウゼで行った第8回加藤邦宏作品演奏会「そよ風の話」。 童謡詩人や子供の詩につけられた歌曲集「子供のためのシャンソン」の作品をソプラノの駒井ゆり子さんに歌っていただきました。フルート・ヴィオラ・チェロ・ピアノによる室内楽版の伴奏で、曲にやさしく豊かな彩りが添えられていました。

今回は、自然の情景を繊細な感覚でとらえた詩、かわいらしい歌ばかりでしたので、会場は終始やわらかい笑顔に包まれていました。終演後のアンケートでは「とてもなつかしく、あたたかい気持ちになりました」「心がホッコリする時間を持てました」「今日聴いた歌を子供に教えたいと思います」といった感想をいただきました。

演奏会の最後には、今回のタイトルにもなった「そよ風の話」を皆様とご一緒に歌いました。 お客様が「そよそよ~」と、帰りがけに歌を口ずさんでいらっしゃるのを見て、なんだかとてもうれしい気持ちになりました。 そして、お預かりした義援金8,300円は、日本赤十字へ募金させていただきました。

演奏会の模様を、一部youtubeにアップしました。 曲は「そよ風の話」です。
http://www.youtube.com/watch?v=of6f0lxAQs8

*この作品演奏会シリーズは、今後はホームコンサートとして開催します。

2011-04-07

22世紀の予言 受賞作品アニメ

昨年行われた「22世紀の予言 アイデア・コンクール」の入賞作品8点(小学生の作文)をもとに、日大藝術学部の学生さんたちがアニメを制作しました。11月にサイエンス・アゴラで上映されたものです。このたび、youtubeにアップいたしました。小学生の描いた未来を、大学生が様々な形で表現しました。ぜひご覧いただけると幸いです。 http://www.youtube.com/user/22Pdreamkids

2011-03-28

小さなチャリティ・コンサート

このたびの震災の影響を受けた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

3月27日(日)、私の住んでいるマンションのロビーで、東日本大震災復興支援チャリティ・コンサートを行いました。「ロビーのピアノをお借りしたいのですが…」と管理事務所にお願いしてから一週間足らずで、実現。ソプラノの駒井ゆり子さん、チェロの清水彩智さんのご協力をいただいて、30分ほどのロビー・コンサートを行いました。お二人とも、急に声をかけてお願いしたのにも関わらず、快く引き受けてくださって、素晴らしい演奏を聞かせてくださいました。

お客様も大勢おいでくださって、義援金が17万6千円も集まりました! お小遣いをはたいて募金をしてくれた子供たちにも感謝です。どうもありがとうございました。

コンサートの最後に、岩谷時子さん詩、三木たかしさん作曲の「ともだちはいいもんだ」を演奏しました。岩谷さんの詩が、心にしみます。この歌、実は地震の直後、いてもたってもいられず、駒井さんと部屋で録音しました。(思い立って5分と経たないうちに録った「即席」のものですので、少々荒いところもありますが、どうぞご容赦くださいませ)。

ともだちはいいもんだ

空がこんなに青いとは(こちらも岩谷さんの詩です)

みなさまと共に、希望がありますように。

2011-02-20

日本ダウン症療育研究会

2月19日、大手町のていぱーくホールで行われた「日本ダウン症療育研究会」という学会の運営のお手伝いをさせていただきました。お医者さんのほか、療育関係の看護師さん、保健師さん、理学療法士さん、教育関係者の方々、患者さんのご家族など、多様な方が参加する会でした。藤田弘子先生の開発された「赤ちゃん体操」についての発表の数々がとても興味深く、舞台袖の音響卓に座りながら、スクリーンに映される映像に思わず釘付けになりました。

大会長は、逓信病院小児科医長の小野正恵先生。大学院時代に小さな会合でお話を聞いて以来すっかりファンになってしまい、色々なところでお世話になっています。素晴らしいお医者さんであり、遺伝カウンセリングの権威でもある小野先生ですが、本当にチャーミング! その明るい笑顔にお会いするだけで元気になってしまいます。まさに生来のお医者様です。