2010-11-25

宇宙へのお散歩

11月14日、株式会社いせや様の「ふれあい倶楽部」会員様向けに、国立天文台訪問のコーディネートをさせていただきました。イベントのタイトルは「宇宙へのお散歩」。天文学にはまったく馴染みがないという方に、少しでもその面白さを垣間見ていただけたら・・という趣旨で行いました。

実はこの企画、半年ほど前に1度行ったところ、募集枠があっという間に埋まってしまい、キャンセル待ちの方が続出。そこで今回は、第2弾。約30名のお客様と一緒に天文台の施設を見学しました。自分ではなかなか足を運ばないけれど、なんだかちょっと星空には興味がある・・という方は大勢いらっしゃるのですね。
今回は天文学とプラネタリウム(略称:天プラ)の高梨さん(東大)と内藤さん(国立天文台)が、とても親切に案内・解説をしてくださいました。お二人になーんでも訊いてください、と言いましたので(下の写真)、皆さん矢継ぎ早に質問(笑)。お二人とも丁寧に応えてくださって大感激でした。色とりどりの木の葉が美しい三鷹キャンパスを歩きながら、普段は考えたこともないような壮大な時間や空間に想いを馳せました。
私は中学3年生までは天文学者になりたかったので、若い研究者の方のお話を聞くと、やはり心の温度が上がります。この日はお天気にも恵まれて、木星の美しい光を眺めて帰りました。
お手伝いをしてくださった、川越至桜さん(東大)と日下部展彦さん(国立天文台)にも感謝です!

2010-11-22

22世紀の予言 受賞作品アニメ上映!

11月21日、サイエンスアゴラ2010内のイベントとして「22世紀の予言アイデア・コンクール」の受賞作品アニメ上映会を行いました。コンクールで入賞した小学生の作文をもとに、日大藝術学部デザイン科2年生がアニメを制作。それぞれ2~3分の作品でしたが、どれも個性にあふれていて、本当に面白い! 小学生のアイデアを大学生がビジュアルの形にするという素敵なリンクでした。

朝早くにも関わらず、上映会の会場には大勢のお客様がいらしてくださって、大感激。毎日新聞の元村有希子さん、日大・理工学部の青木義男先生にもお話をいただきました。堅苦しいことは抜きにして、まずは明るく、自由に、遠い未来を描いてみようという気持ちになりました。そしてその夢が、科学につながっていくのだなあと、改めて思いました。

コンクールの概要を説明しながら、この半年、日藝の学生さんたちと楽しい時間を過ごしてきたことを振り返りました。みんなのアイデアと協力に、あらためて感謝です。

見るとなんだか心があたたかくなるアニメ10作品は、年内にyoutubeにアップいたしますので、どうぞお楽しみに!

2010-11-15

更け行く秋の夜 旅の空の

11月13日、サントリーホール小ホールで「更け行く秋の夜旅の空の」と題したコンサートを行いました。今回は、昭和期に学校の教科書に載っていた「唱歌」を、質の高い日本固有の音楽文化として再発見していただけたらと思い、企画しました。
プログラム前半は、明治時代に外国から輸入した曲に日本の詩人たちが言葉をつけた、いわゆる「舶来もの」の唱歌。後半は季節感のある文部省唱歌。「故郷の廃家」「故郷を離るる歌」「冬の夜」「蛍」など、若い世代にはほとんど知られていない名曲を多く取り上げました。
フルート・ヴィオラ・チェロ・ピアノの四重奏によるオリジナル編曲の伴奏で、ソプラノ・駒井さんの豊かな美声が響きました。司会をしながら、お客様の熱い視線と、活き活きとした表情に驚いてしまいました。世代を超えて、世界に誇れる「歌曲」としての唱歌をお楽しみいただけたようでしたら幸いです。
演奏会の後に、お客様からいただいたコメントを少しご紹介させていただきます。「懐かしの唱歌には実にいい歌が多いですね。若い人たちが、日本の古きよき文化・伝統を保存・継承しようとされていること、大変心強く感じました。」「唱歌なんて馴染みのないものだと思っていましたが、結構知ってる曲ばかりで、駒井さんの歌声とみなさんのすばらしい演奏に引き込まれてしまいました。」。「両親も小さいころ、歌った曲ばかりで、ほとんどの曲を知っていたようで、楽しんでいました。家族での帰り道もうれしくて、涙が出ました。」