今年は、ヒトゲノム解読プロジェクトに関わった先生方にお会いする機会が何度もありました。パイオニアの言葉はひとつひとつ重みがあり、刺激的でした。穏やかな眼差しに、力をいただいたこともしばしばでした。このお仕事の結果を、近々みなさまにご紹介できるのが楽しみです。
さて、先日、読売新聞社主催のシンポジウム「医療を変える遺伝子革命」を聴きに行きました。いつも大変お世話になっているお二人の先生方、久保充明先生(オーダメイド医療実現化プロジェクトのリーダー)と武藤香織さん(東京大学医科学研究所教授)のお話、とてもわかりやすくて素晴らしかったです。
ヒトゲノム完全解読から今年で10年。誰も想像しなかったぐらい研究が進み、技術やインフラ面も飛躍的に進歩し、倫理問題の議論もかなり具体的になってきました。ところが、この「進歩」が一般の皆さまには全然伝わってない。その点は、10年前と状況は全然変わってない。この事実を、今日、改めて突きつけられた感じがしました。やっぱり一般の方にとっては、「ゲノムって何?!」ですよね。
「これからやることはいっぱいあるぞ」と、気持ちを引き締めて表へ出たら、街路樹のユリノキの黄色い葉があたたかい灯のようでした。
2013-12-02
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